ぼくは今、友人の結婚披露宴に出席している。新郎新婦の入場から始まり、友人や親戚の人達の催し、そして新郎新婦によるウエディングケーキのカットの時間だ。新郎新婦とウエディングケーキは出席者に囲まれ、カメラのシャッター音とフラッシュの光に包まれている。新郎新婦は満面の笑顔であり、まるで芸能人のようである。だがぼくは、この時に脇役であるウェディングケーキのことが気になり、調べてみた。

ウェディングケーキの起源は?

古代ギリシャの時代のことである。ウエディングケーキは、元々カチカチに焼いたビスケットだった。食物のたくさんの収穫と子供に恵まれて欲しいという思いを込めて、ビスケットを砕いて新婦に撒いていたらしい。その撒かれたビスケットを、お祝いに来た人々が拾い集めて、二人の幸せを願いながら食べたのが起源だと言われている。

ウェディングケーキが3段になったのはいつ?

18世紀のことである。イギリスの菓子職人ウィリアム・リッチが、ロンドンにあるセント・ブライド教会を見たときにヒラメキ、スポンジを3段に重ねたケーキを作ったと言われている。

ウエディングケーキの3段の意味とは?

3段のウエディングケーキが主流となっているが、これは1段ごとに意味がある。
・1段目:出席した方に食べていただく
・2段目:当日、欠席した方に食べていただく
・3段目:未来の子供と一緒に食べる
ここで、未来の子供と一緒に食べるほど、長期保存ができるのか?と疑問に思うだろう。日本のウエディングケーキは、生クリームケーキが主流のため、長期保存が不可能だ。しかし、ヨーロッパのウエディングケーキは、ドライフルーツ入りでシュガーコーティングを行っているシュガーケーキが一般的である。そのため長期保存が可能で、子供の洗礼式の時に、家族で食べると言われている。

まとめ

何気なく見ていた3段のウエディングケーキにも、色々な思いが込められていた。今回、記載した内容も言い伝えの一部であり、まだたくさんの言い伝えがあるだろう・・・。